引越しが決まると、まずは事前に行っておきたいのが電気、ガス、水道などのライフラインの使用停止・開始の手続き。
昨今は引越し業者が一括して行ってくれるサービスや、インターネットで申請もでき便利になっています。
利用停止時の手続き
引越しが決まると、荷造りで慌ただしく日々が過ぎていきますが、忘れてならないのが電気やガス、水道などのライフラインの使用停止と開始の手続き。
電気は引越し後の簡単な掃除などをするときにも必要になりますが、その後はすぐに停止手続きをとらないと日割り換算で高い支払いをすることになります。
旧居の電気が必要なくなる日にちが決まれば、その旨を電力会社に電話かインターネットで伝えておきましょう。
昨今はインターネットでの使用停止・開始手続きが一般的で、支払いについても銀行引き落としやクレジットカード払い、銀行振り込みなどから選べます。
仕事や自宅での夜の空いた時間などに、インターネットで簡単な手続きを済ませておくと、旧居や転居先でのライフラインの使用停止・開始がスムーズでしょう。
旧居の使用停止手続きには、名前、住所、引越し日時のほかに、お客様番号や契約種別が必要になります。
電気料金の領収書に全て書いてありますので、手元に用意してから手続きを開始しましょう。
使用停止を、電話かインターネット上で事前に申し込んでおくと、引越し当日に電力会社の職員が訪れ、メータの確認と料金の精算を行ってくれます。
その場で払えるのも、なんとなく心機一転の気持ちに切り替わることができそうですね。
その日で使用停止したい場合はもちろん、転居後の掃除などのためにしばらくは電気を使いたい場合はその旨を伝えます。
職員が旧居で使用停止の確認をする時に立ち会えない場合は、新居に請求書が届くか、自動的に料金が引き落とされる、クレジットカード払いなどの今までの支払い方法がとられます。
引越し時の旧居の電気料金については、前回の検針日からの使用料による日割り計算となります。
従量電灯については、基本料金は使用日数に応じて日割り計算します。
また3段階の電力量料金については、それぞれの段階の範囲を日割り計算によって区分します。
引越しでまとまったお金がかかるので、ライフラインで余分なお金を払うのは嫌ですね。
無駄なお金を払わないためにも、速やかな手続きが必要となるでしょう。
もう使わないとわかっていたら、電気ブレーカーのスイッチを切ってしまっても大丈夫です。
ブレーカーが作動しなければ、料金が加算されることもありません。
ただし、配管内の水が凍結するような寒い地域では、電気を止める場合は凍結に注意して、できれば販売店や管理会社などに停止作業を行ってもらうほうがいいでしょう。
利用開始時の手続き
電気は引越ししたらすぐに使います。
冬の引越しは暖房が必要ですし、家具や荷物を運びこむ前に簡単に掃除機もかけておきたいもの。
またオール電化の場合は、電気が使用できないとお湯も出ません。
引越し中は慌ただしく、電気やガス、水道などのライフラインの開始手続きを忘れてしまうことも多いようです。
使用開始するときは、ブレーカーのスイッチを入れれば、ほとんどの家では電気の使用が可能となりますが、田舎では勝手に触れないようになっていることも稀にあります。
どちらにしても、事前か引越し当日に電力会社に連絡をして、引越し日を伝えておくとスムーズです。
昨今はインターネットでも簡単に手続きを行うことができるので、空いた時間にやっておくといいでしょう。
電力会社に連絡した後、新居で電気を使うには、まずはアンペアブレーカーのスイッチ、漏電遮断器のつまみ、配線用遮断器のつまみを入れます。
必ず、アンペアブレーカー、漏電用遮断器、配線用遮断器の順番で「入」にしてください。
この作業を行うと基本的には電気は使用できるようになります。
それでも電気が入らない場合は、とくに賃貸物件などではブレーカーが古く劣化している場合などもありますので、大家さんや管理人、管理会社、電力会社などに連絡をして確認しに来てもらいます。
システムメンテナンスは日曜日や祝日、年末年始などは行っていない場合もありますので、電気の使用開始前の平日にブレーカーの確認をしておくといいでしょう。
また基本アンペアについても電力会社に相談できますので、使用料に見合った基本アンペアに設定しておくとこも大切です。
無事にブレーカーが作動して、電気の使用を開始することができたら、電力会社に使用開始の連絡をします。
あらかじめ届いている電気使用申込書に必要な項目に記入して郵便ポストに投函するか、インターネット上で必要事項を書き込み、手続きをします。
配線工事が必要となる場合は、インターネット上では連絡できませんので、直接電力会社へ申し出ます。
また契約容量は変更の申し込みがない場合は、基本的には現在設置されているブレーカーの容量となります。
現在のブレーカーの契約容量の照会や、容量の変更などが必要な場合もインターネット上からでは受け付けておらず、直接、電力会社への連絡が必要となります。
電気料金の支払い変更などもこの手続き時に行えます。
もちろん、以前使っていた引き落とし先の銀行口座やクレジットカードもそのまま継続できます。
電気はいつから使える?
引越してすぐに必要な電気や水道は、転居日に使えないと困ります。
とくに暑い夏の時期や寒い時期などは冷暖房がないと引越し後の荷物の整理もできません。
また引越しの際に汗もたくさんかき、疲れた体をリラックスさせるためのお風呂やシャワーも必要です。
都会や都心では家の中に設置してあるブレーカーの全てのスイッチを「入」にすれば、その日から電気の使用が可能ですが、地方や田舎などでは、勝手にブレーカーを触ることができないこともあります。
すぐに使えないと困るので、こういった状況があり得る人は、必ず事前に、電力会社に引越し日や使用開始予定日の連絡を入れておきましょう。
もちろん、都心に住んでいる人も、引越し日を伝えておくことで、旧居の使用停止や新居の使用開始手続きがスムーズです。
引越しの忙しいさなかに電気やガス、水道、電話、インターネット回線などライフラインの停止や開始連絡を怠ってしまいがちですが、とくに使用停止は速やかにおこなわないと、使っていなくても料金が発生しますので早めの連絡が必要です。
また新居ですぐに使いたくても、ブレーカーのトラブルなどがあると修理が必要になります。
築年数の古い賃貸マンションやアパートでは、劣化したブレーカーがそのまま付いているといったこともあるようです。
そんなときはまずは大家さんや管理会社に連絡をするのですが、日曜日や年末年始などは電力会社の職員もかけつけることができませんので、こういったトラブルがあるとすぐに電気を使うことができません。
平日に一度、ブレーカーが作動するかどうかを事前確認しておくか、大家さんや管理会社に大丈夫かどうかの確認をしておくと安心です。
家電が多い家にありがちなトラブルの一つとして、契約容量が足りないことがあります。
電気ケトル、充電式掃除機、布団掃除機、容量の大きいエアコンなどフルに電化製品を使っている家では、基本容量が足らずにすぐにブレーカーが飛んでしまうことも多いようです。
パソコンで作業をしているときにブレーカーが飛ぶと一大事。
家電製品を多く使う人は、あらかじめ契約容量の照会や変更手続きを済ませておきましょう。
ただし、契約容量を大きくすればブレーカーが飛ばずにたくさんの家電製品を一度に使うことができますが、その分、毎月の基本料金も高くなります。
また最近の家電はエコ仕様になっていますので、昔ながらの考えで契約容量を変更しない方がいいのかもしれません。
契約容量の変更については電力会社と相談してみるといいでしょう。